【近藤 綾の台語真趣味!】「台湾語の入声ってなあに?漢字から予測するコツ教えちゃいます!」
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- Опубликовано: 14 апр 2025
- ◆『トラベル台湾語』著者、台湾語講師の近藤 綾がお送りする、台湾本土言語についての専門的だけどわかりやすい!解説動画。
今回は、「台湾語の入声ってなあに?漢字から予測するコツ教えちゃいます!」入声(にっしょう)とは、「母音を何らかの子音などで遮る音のこと」。華語にはないこの現象、台湾語の一大特徴なんです。実はこれ、日本語の漢字の音読みから、予測できるって、知ってましたか? たぶん本邦初公開! ぜひぜひ御覧ください♪
This is KONDO Aya's "Taigi Chin Chhu-bi" ,this time it's about"What is Checked Tone in Taiwanese language?". Hope you like it!
===追記===
20230615、ベトナム語研究者で台湾語にも明るい鷲澤拓也様より、より詳しい情報をいただきました。お許しを得て、こちらに掲載させていただきます。
◆◆◆
-p に対応するものは、日本語の現代の音としてはウになるのですが、逆に日本語からの方は、ウが別の音に対応するものが多く、特定できないので、別な方向から説明するならば、
歴史的仮名遣いで「フ」になるものです。
例えば現代仮名遣いで「コウ」となる字も、歴史的仮名遣いでは
コウ: 構、口、後、候 、公、工、紅
カウ:高、好、康、講、項、香
クヮウ:光、黄
カフ:甲、劫、哈
等と分かれており、
これらは、大雑把にいうと、昔の中国語の次のような音を聞き取ったものになります。
「コウ」:kou, hou, kong, hong
「カウ」:kau, hau, kang, hang
「クヮウ」:kuang, huang
「カフ」:kap, hap
昔、日本語の「ハ」行はpの音で、それがf(厳密にはɸ)の音になり、語頭ではh、語中ではwになったので、「カフ」等の「フ」は今は「ウ」に合流してしまっていますが、昔の日本人は、-kを「ク」や「キ」、-tを「ツ」や「チ」で受けたのと同じように、-pを「プ」で受けたということです。
-p, -t, -k の出方は、韓国語やベトナム語でもほぼ共通といえます。
なお、「合」の字は、「ガフ」ですが、後ろにカ行、サ行、タ行などの音がくると「合作(がっさく)」「合体(がったい)」のように促音になるので(「学校(がっこう)」と同じ原理です)、今の日本の常用漢字の読み方では「ゴウ」「ガッ」となっていて、とても不自然な感じがすると思います。このようなものが嫌だったためか、「立(リフ)」「雑(ザフ)」も「リッ」「ザッ」となったものが「リツ」「ザツ」となりました。ただし「建立(こんりゅう)」や「雑巾(ぞうきん)」では「ウ」ですね。
もう一つ、-h(声門閉鎖)についてですが、これは日本語で「ツ」「フ」等となるものも例外的とは言えないくらいに多いと思い、
傾向としては、-hが口語音、-p, -t, -kが文語音に多いように思います。同じ字で対応するペアがあるものとしては、
八 poeh - pat
月ge̍h - goa̍t
熱 joa̍h / loa̍h - joa̍t / loa̍t
學o̍h - ha̍k
合ha̍h - ha̍p
他、王育徳先生の『台湾語講座』p56にも10例ほどございます。
(同様に、鼻母音は口語音、-m, -n, -ngは文語音に多いように思います。)
-hはより本来の言葉で馴染みの深い音、もしくは土着化した音、
-p, -t, -k はよりお堅い感じの、中央から伝わった語(日本語でいう漢語)で使う音、
というイメージだと思います。
◆◆◆
鷲澤様、的確でまとまった補充説明を、ありがとうございます。真感謝!
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【基本】声調についてはこちら: • 【徹底解説!】7種もあるよ!台湾語の声調
【前回】転調についてルール編: • 【みんなの鬼門?】台湾語の転調について―ルール編
近藤 綾・温浩邦『すぐ使える!トラベル台湾語』:amzn.to/3DQ4d3g
王育徳『台湾語初級』:amzn.to/3OJiQLG
王育徳紀念館:oitmm.tnc.gov....
『昭和を生きた『台湾青年』』:amzn.to/3xmeS1S
(↑王育徳の半生を綴った自伝、面白いですよ)
近藤の共訳著:『台湾語で歌え日本の歌』:amzn.to/3E5N6dw
おはようございます😊😊😊
ありがとうございます😊😊😊
発音のコツをご教示いただき、
助かります。
支持😊😊😊
thanks
いつも有用な教えをありがとうございます。台南の友人といつか台語で話せるのを目指し勉強しています。
入声の存在を本動画で初めて知りました。華語は声調だけで漢字を区別するのに対し台語は入声も加わるのですね。聴いたり話したりの会話はとても難しいですね。でも入声の存在を知っただけでもためになりました。
Góa beh lâi khòaⁿ lí choân-pō͘ ê iáⁿ-phìⁿ lâi o̍h Ji̍t-gí 😆❤️❤️❤️
正確には漢字音の歴史的仮名遣いで「フ」で終わるのが入声の「-P」になっていると思います。
『挟』(ケフ→キョウ)『習』(シフ→シュウ)『業』(ゲフ→ギョウ・ゴフ→ゴウ)『級』(キフ→キュウ)『十』(ジフ→ジュウ)
『入』(ニフ→ニュウ)など。平安時代には「は・ひ・ふ・へ・ほ」は「pa・pi・pu・pe・po」の音で発音されていたという説があるので。漢和辞典を引く手間がありますが。 追記:概要欄を見落としていました。
韓国語にも入声がある。パッチムと言います。我是個韓語愛好者。韓語的漢字讀音跟台語十分相似。例如:學生학생hak-seng、國家국가kok-ka